旅行記3日目




 
7:00 発の札沼線(学園都市線)の電車に乗るため、ホテルを 6:45 頃チェックアウトせざるを得ず、残念
 ながらこのホテルの朝食バイキングで朝食をとる事ができなかった。この日は札沼線の終点である新十津川
 駅まで行く予定を立てたが、新十津川駅まで行く列車は1日3本しか無いため朝早い出発となってしまった。
 札沼線は石狩当別駅の次の北海道医療大学駅までは電化されていて本数も多く、通勤通学圏内であるが、
 そこから先は非電化で列車本数も極端に少なくなる。 昔は石狩当別までの間に石狩川を見られるところが
 あったが今はシェルターが設置されてしまい見る事ができなくなったようで残念であった。 

 石狩当別駅はすっかり綺麗になって、昔の面影は無かった。 ここから新十津川駅行きの1両編成の
 ディーゼルカーに乗り換える。 列車は通学生で混んでいたが、途中の石狩月形駅で大半が下車した。
 石狩月形駅で20分以上の停車時間があった。もう少し効率よい鉄道ダイヤなら朝食バイキングが
 食べられたのではと思ったが、こういうローカル線でそんな事を期待するのは無理というものであろう。

 石狩月形駅を過ぎると大きな刑務所の塀があり、それを過ぎるとまた田園風景にもどり、浦臼を過ぎ、
 9:28 に新十津川駅に到着した。 この札沼線は昔は留萌本線の石狩沼田駅まで伸びていたが、 1972 年に
 この区間が廃止され、今は代替のバスも走っていないようである。 新十津川駅から徒歩5分ほどで
 新十津川役場があり、滝川駅行きのバスもここから出発するが、既に10分前に出発していた。
 何ともうらめしい石狩月形駅の20分停車である。 しかたなくタクシーでJR滝川駅へと向かう。

 札幌から道東方面へは、かつては滝川駅が始点の根室本線がメインであったが、1981 年に石勝線ができて
 からはこちらがメインになり、根室本線の滝川-新得間は各停列車しかなくなった。(特急の臨時列車は
 富良野まで走っている) 従って、かつての交通の要所であった滝川駅の地位も下がってきて、大きな構内
 に寂しさが漂っている。

 滝川から旭川まで特急スーパーかむい9号に乗り 10:50 に旭川着。 現在、旭川駅前は再開発中で、
 旭川駅構内も最小限のお店しかない。 北海道第2の都市にふさわしい駅に生まれ変わるのは何時で
 あろうか。

   札幌-新十津川-滝川-旭川の写真

 旭川駅のコインロッカーに荷物を預け、路線バスにて、一度は行ってみたかった旭山動物園へと向かう。
 旭山動物園は、動物本来の行動や能力を最大限引き出して見せる「行動展示」と言われる手法が注目を集め、
 今では日本の動物園では一番人気となったが、この日も平日にもかかわらず、そこそこの入場者であった。
 きっと休日は混雑するのであろう。 この動物園の特徴は、「もぐもくタイム」という、1日に数回動物の
 えさやりを見る事が出来ることで、これは動物が曲芸をするのではなく、餌を食べるだけではあるが、
 見ていてとても楽しい。 この日は、オランウータン、ホッキョクグマ、アザラシ、ペンギンのもぐもぐ
 タイムを見る事ができた。 旭山動物園には約5時間ほど滞在する事ができたが、この日はずっと天気が
 曇りがちで、旭山動物園を出た時に雨が降って来た。
 (動物園散策中に雨に遭遇しなかったのは幸運であった。)

   旭山動物園の写真

 バスで旭川駅に戻り、19:13発の稚内行きの特急スーパー宗谷3号の発車まで時間があったので、駅前を
 散策して、ガイドブックに乗っていた旭川醤油ラーメンの店に入ったが、味はいまいちであった。
 特急スーパー宗谷3号に約3時間半ほど乗り、22:47に稚内駅に到着した。 
 私と同じような鉄道旅をしている人も10人程度いて、同じように地図を見て今夜の宿泊地を探していた。
 今夜は、駅からすぐ近くの、「天然温泉 天北の湯 ドーミーイン稚内」に宿泊したが、到着すると
 ミニラーメンを無料で食べられるサービスがあり、うれしかった。


   
旅行記4日目

  
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