旅行記2日目
午前中は、函館発 10:40 の特急スーパー北斗7号に乗るまでの時間を有効に使うため、タクシーを活用した。
ホテルを7時過ぎにチェックアウトし、タクシーで五稜郭公園へと向かう。 五稜郭タワーは 8:00 から営業
するので、それまでの間、五稜郭公園を散策する事にした。 五稜郭公園は戊辰戦争での最後の戦いである
箱館戦争の舞台となったところであるが、現在は国の特別史跡の公園となっており、この日も朝からジョギング
をする人もいて、今はすっかり市民の憩いの場となっている。 2010 年に復元された、幕府の役所であった
箱館奉行所には興味あるものが多く展示しているようであったが、開館時間が9時からなので、今回は割愛し
五稜郭タワーだけを見学する事にした。 五稜郭タワーからの五稜郭公園の星形の形状、函館山、函館港、
函館の町並みがとても良かった。 朝8時半くらいになり、多くの観光客が五稜郭公園に入って来た。
五稜郭公園の写真
五稜郭公園から、タクシーで JR 函館駅方面へ引き返す。 タクシーの運転手の話では、現在、台湾と函館を
結ぶ直行便があるため、函館は台湾人の観光客も多い、との事であった。 函館と青森を結ぶ青函連絡船は
1988 年3月13日に廃止されたが、私は学生時代に良くこの青函連絡船を使って札幌から本州方面に旅行
したものである。当時は鉄道全盛時代で航空機は高価な乗り物であったが、現在は安価な LCC 航空会社も
出て来て、時間がかかる鉄道の旅の方が贅沢になったような気がする。
JR 函館駅付近の港に、青函連絡船として活躍した摩周丸が展示用に改修され、公開されている。 操蛇室と
無線通信室は当時のまま保存されている。 私が学生時代に良く利用した2等客室(座敷室)も多目的ホール
に復元されており、とても懐かしかった。
摩周丸の写真
摩周丸のある函館港から少し歩くと、朝市でたくさんのお店が営業していた。 しかし観光シーズンでない
平日ということで観光客はそれほど多くなかった。 朝市を過ぎると、赤レンガ倉庫が並ぶベイエリアで、
旧函館郵便局を利用した「はこだて明治館」などがある。 ベイエリアを通り過ぎ、坂を上ると教会や洋館
のあるエリアへと向かう。 函館ハリスト正教会は外観がとても美しかったが、カトリック元町教会は現在
修復中であった。 なぜか元町教会のすぐそばで本願寺の別院があった。
函館市内の写真
坂を下って、路面電車の停留所まで歩いた後は、函館駅までこの路面電車にて函館駅へと向かう。
函館からは札幌行きの特急スーパー北斗7号にて、昨日と同じ路線を苫小牧へと向かう。 約1週間前の
土砂崩れによる復旧工事の影響で八雲駅付近で徐行運転をしたため、列車は約15分遅れて苫小牧駅に
到着したが、岩見沢行きの室蘭本線の列車に接続してくれた。 苫小牧-岩見沢間は、かつての石炭の産地
である空知の炭鉱群の沿線だけあって、ほとんどの区間が複線となっているが、現在この区間は1日9往復
程度の各停列車しか走っていない。 それでも沿線の駅は、新しく改築したと思われる綺麗な駅もいくつか
あった。
函館-岩見沢間の写真
岩見沢から特急スーパーかむい23号にて深川へと向かう。 特急スーパー北斗はディーゼルカーであるが
スーパーかむいは電車であり、やはり電車特急の方が乗り心地が良いように感じる。 約50分の快適な
特急電車の次は再び各停ディーゼルカーの旅に戻って、深川から増毛までの留萌本線の旅となる。
この沿線では石狩沼田と留萌が大きな駅で、かつては石狩沼田からは札沼線、留萌からは羽幌線が走って
いたが、今はそれも無くなり、この留萌本線は始点の深川駅以外は他の路線との接点の無い路線になって
しまった。 途中の恵比島(えびしま)駅は 1999 年のNHKの朝の連続テレビ小説「すずらん」のロケ地
で明日萌(あしもい)駅となった、古い木造駅舎である。 降りてゆっくり見たかったが次の列車が2時間
後なので断念した。
岩見沢-留萌間の写真
留萌を過ぎると日本海が見えてきて、終点の増毛駅へと向かう。 途中、昔の貨物列車の車掌車を利用した
駅もあったが、特に北海道ではこのような駅が多いように思う。
終点の増毛駅にて駅舎と留萌本線終点の標識を撮った後、同じ路線で深川へと引き返す。留萌駅で多少の
停車時間があったので駅前の写真を撮り、深川には 19:13 着。 19:17 発の特急スーパーかむい44号で
札幌に向かい 20:20 に札幌着。 本日は札幌駅北口前のホテルルートイン札幌駅前に宿泊したが、
チェックイン後、札幌駅から地下街をすすきのまで歩き、すすきのでラーメン店「すみれ」のみそラーメン
を食べた。 函館しお、札幌みそ、を食べたので、後は旭川しょうゆ、だけを残す事となった。
留萌-増毛-深川間の写真
旅行記3日目
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