旅行記1日目
朝5時半に自宅を出て羽田空港へと向かう。 今回は、小田急玉川学園から相模大野で乗り換え大和まで行き、
相鉄線で横浜まで行き、横浜から京浜急行で羽田空港を行くコースとした。 平日の京浜急行は大ラッシュで
あるが、この日は少し早い時間帯だったことと(品川行きではなく)羽田空港直通便であったので、それほど
混雑はしなかった。
羽田空港から 8:00 発の新千歳空港行きの ANA 53 便は 500 人弱が乗車できるボーイング747のジャンボ
ジェット機であったが、満席であった。 この747は燃費があまり良くないので、ANA では来年には運行停止
の予定になっており、現時点で4機のみが現役との事である。
定刻どおり 9:35 分に新千歳空港に到着した。 南千歳発 11:04 の函館行きスーパー北斗10号までには
少し時間があったので、新千歳空港の売店でおみやげを買い自宅への宅配便を依頼した。
この時点(2013年9月初旬)、JR北海道では7月に発生した特急列車の火災事故の影響で一部の特急列車が運休
していたが、幸いな事にスーパー北斗10号は正常に運転していた。 スーパー北斗は札幌-函館間の約320kmを
最高速度 130km/h で走る、という在来線の中では最も速い列車であったが、このためエンジンに無理がかかり
発火の原因ではないかと考え、JR北海道では2013年11月のダイヤ改正で最高速度を引き下げるとの事である。
室蘭本線の洞爺と長万部の間に小幌(こぼろ)という駅があるが、この駅は長い2つのトンネルの間にあり、
三方が山で囲まれ一方は海へと向かう崖で、この駅への道路は無く、列車でしか到着できない駅ので、この駅は
CS放送の旅チャンネルで、日本一の秘境駅、とランキングされている。 元々は蒸気機関車時代の煙抜きが
目的の駅で、この小幌駅の写真を撮ろうとしたが、特急列車が速すぎて残念ながらうまく撮れなかった。
JR北海道の主要な特急列車の車内販売では、有名駅弁を事前に予約すれば該当駅で駅弁を積み込み座席まで駅弁
を届けてくれるサービスがある。 私は長万部駅の「かにめし」と「特製もりそば」を予約し、車内でおいしく
いただいた。 今は昔のように長万部駅のホームで「かにめし」を販売しておらず、駅のホームで駅弁を購入
する事がだんだんんと困難になってきている。列車の停車時間が短くなってきているためなのかわからないが
良き昔の文化がなくなるような気がして寂しい。
この日は天気予報でも夕方から雨となっていたが、長万部駅を過ぎると雨が降って来た。八雲駅付近は数日前
土砂崩れで列車が不通になったところであるが、その後遺症のため徐行運転が続き、列車が徐々に遅れ始めた。
雨のため、大沼・小沼の景勝も残念ながらきれいには見られなかった。
今日は、来年(2014年)5月に廃止予定の江差線に乗る事が大きなイベントである。 計画ではスーパー北斗
10号が 13:52 に函館に到着し、4分の連絡で青森行きのスーパー白鳥34号に乗り換える予定であったが、
スーパー北斗10号が遅れたため、この日は、普段はスーパー白鳥34号は停車しない五稜郭駅に同列車が
臨時停車し、乗り換える事になった。
スーパー白鳥34号の自由席は本州方面に行く人たちで混雑していたが、何とか座る事ができた。五稜郭駅を
出発すると木古内駅までノンストップである。木古内駅は、北海道新幹線の駅が併設される予定で、新幹線の
工事は結構進んでいるように見えた。
木古内駅から一両編成の江差行きのディーゼルカーに乗り込んだが、私のような「乗り鉄」らしき人が大勢
乗っていたのは、やはり廃止予定の路線のためなのだろうか。 列車は約42kmを1時間以上をかけて
ゆっくりと走り、途中の上ノ国からは日本海が見え、江差駅に到着した。
新千歳空港駅から江差駅までの写真
江差駅から折り返し木古内行きになったが、ほとんどの「乗り鉄」らしき人もこの折り返し列車に乗車して
いた。 帰りは木古内駅で接続が悪く(約50分待ち)函館には 18:53 着となり、駅前のホテルにチェックイン
した後、駅前近くのラーメン屋で「函館塩ラーメン」を食べた後、函館駅前発 20:00 の路線バスで函館山に
向かった。 途中、函館山の2合目や7合目付近からは少しだけ夜景が見えたが、山頂からは雨のため全く
夜景が見られなかったのは残念であった。
江差駅から函館駅までの写真
旅行記2日目
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