6日目 10月22日(土) ハロー自由時間クラブ
熊本-肥後大津-立野(駅前散策)-大分-小倉-門司港(散策)-小倉-新大阪-新横浜-町田
(6日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
青色が実際に移動した軌跡。 ただし、小倉-町田間は省略)
この日は熊本からJR豊肥本線経由で大分まで行き、大分から小倉経由で
門司港へ行き、門司港付近を散策後、小倉から新幹線のさくら号とひかり
号を乗り継いで新横浜経由で町田へ戻る、というルートである。
熊本-立野-大分間の写真
熊本 9:11 発で別府行きの特急列車は平日は自由席車両がある「九州横断
特急」で土日祝日は全車座席指定の「あそぼーい!」となっている。
この日は土曜日で「あそぼーい!」の運行日であったが何とか通路側の
座席が確保できた。
なお、途中のスイッチバックで有名な立野駅を見たかったので、熊本を
8:15 に発車する各停電車で肥後大津まで行きそこで宮地行きの列車に
乗り換えて立野には 9:11 の到着。
立野駅周辺も平成28年(2016年)の熊本地震で大きな被害を受けた所で
JR豊肥本線は2020年8月に全線が復旧したが、立野駅自体は現在建設中で
並行して走る南阿蘇鉄道(旧国鉄高森線)は立野-中松間が普通で同社の
立野駅ホームも被災の爪痕が残っている。ただし朗報として、立野駅駅舎
および南阿蘇鉄道の不通区間は2023年夏頃には復旧し、更に南阿蘇鉄道は
JR肥後大津まで乗り入れるとの事なので、復旧が楽しみなところである。
現在JR肥後大津駅周辺は熊本空港への延伸や台湾の半導体工場 TSMC 進出
等話題が多く、熊本-肥後大津間の列車本数はあまり増やせないようなの
で、南阿蘇鉄道の熊本-高森間の直通運転は無理かもしれない。
立野 10:01 発の「あそぼーい!」に乗車するが、このあたりから宮地まで
は阿蘇の外輪山を車窓から眺める事ができるので、指定席が通路側の方が
写真を撮るのは好都合であった。
この日の「あそぼーい!」は子供連れの家族客が多く、阿蘇駅で多くの
乗客が下車した。宮地から豊後竹田までは山間部を走り、掲題電話も
圏外となる場所もあった。大分には 12:20 に到着。
大分から 12:44 発の特急電車の「ソニック30号」に乗り換えたが、
この電車は停車駅が少なく1時間20分ほどで小倉には 14:03 に到着。
小倉 14:18 の各停電車に乗り継ぎ、門司港駅には 14:31 に到着。
門司港駅周辺のレトロな建築物については会社に勤務していた 2010年
11月に訪問した事があるので、今回は和布刈(めかり)山に登る計画を
立てていた。たまたま 14:40 発の門司港レトロ観光列車「潮風号」に
乗車することができたので「関門海峡めかり駅」まで行く事ができた。
2010年の時も「潮風号」に乗車したが当時は混雑していて乗車まで
かなり待たされた記憶があるが、今回はすぐに乗車する事ができた。
「潮風号」は、「九州鉄道記念館駅」-「出光美術館駅」-「ノー
フォーク広場駅」-「関門海峡めかり駅」の 2.1km をゆっくりと走行
する。終点の「関門海峡めかり駅」に古い電気機関車と客車の展示が
あったのは 2010 年から変わっていない。
(門司港駅周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
「関門海峡めかり駅」に案内所があったので、和布刈山に登る方法を
訊いて見たところ、昔は山頂まで行く路線バスがあったが既に廃止に
なっているとの事だったので、車道を歩いて登る事にした。しかし
結構キツイ道のりだったのと時間の制約もあったので途中の第二展望台
まで登りそこで引き返す事にした。それでも第二展望台から関門橋や
対岸の下関の街並みを見渡す事ができた。第二展望台から下山し、途中
から車道を避け散策路に入ると和布刈神社の近くに着いたが神社の参拝
は割愛し、「潮風号」に従って「ノーフォーク広場駅」-「出光美術館
駅」を通り、古いレトロな建物がある所に着いた。「旧門司税関」は
カフェー、「旧大阪商船」はギャラリーとなっていたが「旧門司三井
倶楽部」は耐震工事のため建て直していた。この日は土曜日で、この
あたりはテントが張られて食事やビール等も提供する屋台が出ており
多くの人で賑わっていた。
最後に九州鉄道記念館へ立ち寄る。鉄道記念館は本館と車両展示場の
ほかに、レール幅450ミリではあるが本物の列車と同じような運転体験
ができるミニ鉄道公園があるが、ここは既に営業時間が終わっていた。
本館には明治時代の客車や九州の鉄道大パノラマのほか多くの展示物
があり、車両展示場には昔九州で走っていた蒸気機関車や電気機関車
のほか、かつてよく見かけた特急電車や寝台客車などが見る事ができて
楽しかった。
大分-門司港-小倉間の写真
門司港駅は2012年に保存修理工事が始まり、翌2013年から、駅舎を囲い
で覆っての解体・修理・補強・組み立て工事が行われたが、工事は
2019年に完了。現在は大正時代の創建時の姿が甦っている。
門司港 19:59 発の電車で小倉へ戻り、小倉の駅ビルの回転寿司屋で
夕食をとった後、小倉 17:12 発の新大阪行きの「さくら566号」で
帰路へと向かう。今回はジパング割引(3割引)が使え、新大阪で
新幹線改札口を出ずに「ひかり668号」に乗り換えると、運賃
9390円+特急料金 5690円 = 合計 15080円で町田まで行くことが
できる。当初九州から首都圏まで飛行機の利用を考えたが、羽田空港
-町田間の交通費を考えると大差がないので、手荷物検査が無くて
気軽な新幹線利用を選択した。なお、ジパング割引は「のぞみ号」
には使えないので、今回は新大阪駅で22分の接続で「ひかり号」に
乗り継いだ。今回使用した「ひかり668号」の7号車指定席は車内
WiFi 使用の時間制限がなかったので快適であった。
新横浜には 23:22 に到着。ここからJR横浜線に乗り換え町田駅で
小田急線に乗り換え、自宅に着いた時は日が変わっていた。
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