7日目 6月19日(土)  レンタカー利用

 中津(耶馬溪、豊後高田、国東半島を散策)-大分空港-羽田空港

 昨日で、九州の鉄道旅は終わり、この日はレンタカーで中津周辺(耶馬溪、豊後高田、国東半島)を散策し、レンタカーは
 大分空港で乗り捨てる、という行程である。




  (7日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 
     青色が実際に移動した軌跡。 ただし、大分空港から自宅までは省略。)


 中津駅から徒歩7分ほどのところにあるトヨタレンタカーの営業所で「ヴィッツ」を借り、ドライブを開始し、約40分程で
 最初の目的地である青の洞門の駐車場に到着。山国川に面してそびえる全長約1kmの岩峰が競秀峰で、昔の通行人は競秀峰の
 高い岩壁に作られ鉄の鎖を命綱にした大変危険な道を通っていて多くの人が命を落としていた時、諸国巡礼の旅の途中に耶馬渓
 へ立ち寄った禅海和尚がこれを見かけて自力で岩壁を掘り始め、その後約30年かけて全長342m(うちトンネル部分は144m)の洞門を
 完成させた。洞門ができた後に通行料を徴収して工事の費用に充てており、日本初の有料道路とも言われている。ただし、明治
 時代にこの洞門は大改修したため完成当初の原型はかなり失われてしまった。なお、1919年(大正8年)に発表された菊池寛の
 『恩讐の彼方に』は、この話を元に書かれたものであるが、小説では、「青の洞門」という名称は用いられておらず、主人公の
 僧の名も異なっている。 次にすぐ近くの羅漢寺へと向かう。羅漢寺はインドの法道仙人が大化元年(645年)に創建したと
 言われているが伝説の域を出ていない。曹洞宗のこの寺院には羅漢山の中腹に山門や本堂があり、洞窟内には日本最古の五百
 羅漢像が安置されている。駐車場から本堂までは結構キツイ上り坂で、本堂に着くころにはすっかり息切れ状態であったが、
 本堂からの眺めは良かった。帰りはリフトがあったので少し高かったが(600円)記念に乗ってみた。



  (耶馬溪、青の洞門と羅漢寺周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


   中津-耶馬溪-深耶馬渓の写真

 次の目的地は深耶馬溪の一目八景展望台で、カーナビに従って進んで行ったが、カーナビの地図データが少し古く正しく高速
 道路(無料)のICで降りなかったため少し遠回りをする事となったが、そのおかげて当初予定に入れていなかった耶馬溪ダム
 を見る事ができた。耶馬溪ダムから深耶馬溪観光案内所の駐車場へと向かう。一目八景展望台は駐車場から5分くらいの距離
 にあるが、途中に蕎麦屋が何軒もあった。一目八景展望台は、群猿山、鳶ノ巣山、嘯猿山、夫婦岩、雄鹿長尾の峰、烏帽子岩、
 仙人岩、海望嶺などの周囲の岩峰群が一望できることから名づけられたところで、深耶馬溪の代表的な景勝地となっており、
 特に錦もみじの紅葉期には多くの観光客が訪れる。展望台から駐車場までは散策路を通って戻って来た。



  (深耶馬渓、一目八景周辺の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 次は、国東半島の豊後高田まで約1時間強のドライブ行程であるが、途中道路工事で片側通行のところが3カ所あり少し予定
 より遅れてしまった。 途中、宇佐神宮は 2011年2月に家族旅行(ドライブ)で来たところで懐かしかった。
 豊後高田の「昭和の町」駐車場には 13:30 頃に到着。 豊後高田市中心部の商店街は大型店の郊外への出店や過疎化のために
 衰退していたが、2001年(平成13年)に始められた町おこしで、衰退のために建て替えが進まず、昭和30年代以前の古い建物が
 約7割も残っていることを逆手にとって、中心商店街に昭和30年代の町並みを再現したものである。その際に、昭和30年代を
 イメージした外観に戻した商店は9店であったが、2006年には38店に広がりを見せ、2009年7月には、昔懐かしいボンネットバス
 が導入され、現在は昭和の町のシンボルとなっている。これらの政策のため年間20万人の観光客が訪れるようになり、この事例
 は全国からも注目されている。 昭和の町では、駅通り、稲荷通り、中央通り、宮町通りを歩き約60件のお店を眺めて散策し、
 少し遅い昼食をとることができた。



  (豊後高田市の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


   豊後高田市と国東半島の写真

 次に、富貴寺と両子寺(ふたごじ)へと向かう。富貴寺は、平安時代に宇佐神宮大宮司の氏寺として開かれた寺院で、国宝に
 指定されている富貴寺大堂は、宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂と並ぶ日本三阿弥陀堂のひとつであり、現存する
 九州最古の木造建築物である。堂内に収められた本尊の阿弥陀如来像も国重要文化財に指定されておる、境内一面が紅葉に
 染まる11月下旬から12月上旬の景色は絶景と言われている。両子寺は両子山(721m)の中腹に位置しており、境内は非常に
 広大であった。しかしもう遅い時間帯だったので、護摩堂(本堂)と山門だけを見て奥の院本堂までは行く余裕が無かった。
 この寺も秋は紅葉の名所としても有名なところのようである。
 最後に、国東半島の先端の「道の駅くにみ」に立ち寄って、レンタカー返却所のトヨタレンタカー大分空港店へと向かう。
 18時頃にはレンタカーの返却も終え、大分空港 19:45 発の ANA2498便 で羽田空港への帰路に向かう。この便は全日空(ANA)
 とソラシドエア(SNA)とのコードシェア便であるが、この便は乗車率が10%とガラガラで気の毒なくらいであった。
 羽田空港には 21:20 に到着したが、新百合ヶ丘行きのバスは終了してしまっていたので、行きと同様、京急、JR、小田急
 電車に乗り継いでの帰宅となった。

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