旅行日程
会社での業務で、業界団体の総会が山口県の湯田温泉で行われ、翌日の土曜日には総会参加者有志による萩、秋吉台の旅行があったので
それに参加し、日曜日は個人で門司港と長府市を散策した。
11月26日(金) 山口の湯田温泉(ホテル松政)にて業界団体の総会。
11月27日(土) 総会参加者有志による、瑠璃光寺、萩、秋吉台/秋芳洞めぐり、山口宇部空港にて解散後門司港へ。
11月28日(日) 門司港−戸畑−若戸大橋−戸畑−門司港(門司港周辺めぐり)−和布刈(めかり)公園−下関(壇ノ浦)
−長府(市内散策)−山口宇部空港
第1日目(11月27日)
業界団体の総会参加者の有志により、観光バスで、山口市内(瑠璃光寺)−萩市内−秋吉台/秋芳洞をめぐり山口宇部空港までの
コースに参加した。今回の観光地は、我家が神奈川県の三浦海岸から東京都の町田市に引っ越しをした1998年に家族旅行で来た
ところなので、記憶に残っているところである。
バスは、湯田温泉のホテル松政を出発して、国宝の瑠璃光寺五重塔がある香山公園に向かう。この五重塔は、奈良の法隆寺、京都の
醍醐寺と並ぶ日本三名塔の1つ、との事である。ちょうど紅葉のシーズンだったので、とても風情があって好印象であった。
香山公園(瑠璃光寺五重塔)の写真
山口市内の観光地はここだけで、一行はバスで萩市内に向かう。山越えの道は特に興味を引くものもなく、約1時間半程で萩市内
に入った。 萩城下町の駐車場でバスを降り、約1時間半ほどの自由時間があったので、重要文化財の菊屋家住宅と高杉晋作誕生地
を中心に散策した。 菊屋家は藩きっての豪商で、その住宅は主屋、本蔵、金蔵、釜湯、米蔵の5棟が重要文化財に指定されており
家の中も広いが、庭も広くきれいで庭の方が印象に残った。
菊屋家住宅をゆっくり見ていたら自由時間の半分くらいを使ってしまった。どうも時間の制約が多い団体旅行は苦手である。
萩の白壁の街並みを歩き、次に入ったのは高杉晋作の生家である。ここには、晋作が書いた手紙や当時の井戸がそのまま保存され
ており、内部には入れないが建物の外から内部を見学できたのが良かった。
萩市内の写真(1)
次は、別の観光スポットである吉田松陰を祭る松陰神社へと向かう。松陰神社の境内にある松下村塾は吉田松陰が弟子を教育した
ところであるが、内部は建物の外から見学でき、伊藤博文や高杉晋作を含めた多くの門下生の写真が飾ってあった。
その後一行は萩焼を実演しているお土産、お食事処に立ち寄り昼食をとり、各自がここでお土産を買った。
萩市内の写真(2)
残念ながら時間の制約で萩市を離れ、再び山口市方面にもどり、秋吉台/秋芳洞方面へと向かう。
秋吉台は、緑の草原の中に白い石灰石が立ち並ぶ壮観な景色が魅力で、特に展望台からの眺めが良い。いろいろとハイキングコース
も整備されているが、我々は展望台からの光景を楽しんだ後は、秋芳洞に入った。
秋芳洞は全部で10kmほどの長さであるが、公開されているのは1km程度である。それでも、多くの見学スポットがあり、約40分
程度のコースを十分に楽しんだ。
秋吉台・秋芳洞の写真ほか
秋吉台/秋芳洞を離れ、観光バスの終点の山口宇部空港へと向かい、ここで解散となる。 多くの人はここで東京行きのフライト
に乗り帰路に向かうが、私はもう1日観光するために今夜は門司港のホテルを予約している。 別の3人のグループももう1日観光
するために空港でレンタカーを借りたので、彼らに門司港まで送ってもらった。途中の高速道路のめかりPAからの関門橋の眺めが
とても良かった。 本日の宿泊地は「ホテルルートイン門司港」で、夕食もこのホテルのレストランで済ませた。
第2日目(11月28日)
今日は1人でのきままな散策。やっぱり1人が好きなところへ行けるので良い。
今日の(というか今回の)一番の目玉は、門司港駅とめかり駅の2kmを走る「潮風号」に乗る事であった。しかし、この日は
市民マラソン大会のような催し物があったので、11時頃まで運休であったので計画を変更する事になった。
まずは、戸畑まで電車で行き、若戸大橋に向かった。 何故か若戸大橋は、昔中学校の国語の教科書に載っていたためか印象に
残っている橋で、大学生になった最初の九州旅行では若戸大橋を徒歩で対岸の若松まで行った事があった。 今回も時間があった
ら歩きたかったが、かなり前からこの橋は自動車専用道路になってしまい、徒歩でこの橋を渡る事は実現できなかった。
門司港駅、若戸大橋の写真
再び門司港駅まで引き返すと、駅前広場はフリーマーケット会場となっており、多くの人で賑わっていた。また駅自体も、切符売場
や待合所などの標識も古風で情緒があった。
次に行ったのは、九州鉄道記念館である。記念館本館に入る前に、車両展示場にあるSLや特急にちりん、寝台特急月光などの
車両をみたり中に入ったり、存分に楽しんだ。 記念館本館の中は、九州の鉄道の歴史が良く理解できるような展示物のほかに
子供が喜びそうな鉄道パノラマや運転シュミレータなどもあり、鉄道のテーマパークのような感じであった。
九州鉄道記念館の写真
門司港駅周辺は明治・大正時代には国際交易の要衝として栄えたため、当時の面影を偲ばせる多くの建造物が残っており、また
このエリアはレトロな町並みとして保存されている。アインシュタイン夫婦が宿泊した、旧門司三井倶楽部や旧門司税関を見学
した後、門司港レトロ展望室に上り門司港のレトロな町並みを満喫した。
門司港駅付近の写真
潮風号は12時発の列車の座席指定を予約していたので、出発時刻の直前まで門司港駅周辺を散策できたのは良かった。
門司港駅からめかり駅までは約10分であったが、列車の中からレトロな町並みを見るのも良いものである。
めかり駅からはバスでめかり山頂へと向かう。山頂付近には国民宿舎めかり荘があった。私の大学時代の九州旅行の時にもあった
ので、少なくても40年以上は営業している事になる。 めかり山頂から帰りはのんびりと徒歩で降りてきた。潮風号のめかり駅
の近くには、旧かいもん号の列車があったが、ここはカフェとして営業していた。
予定では、めかり駅に近くにある関門トンネルを徒歩で渡る予定であったが、当日は通行できなかったのでバスで関門橋を渡り
下関の壇ノ浦に行く事になった。 壇ノ浦から小高い山を登ると火の山公園があり、大学生時代は火の山ユースホステルに宿泊
したが、今回は火の山公園は割愛しバスで長府市へ行く事にした。 壇ノ浦でバスを待っている間、近くを散策したら、おじさん
が紙芝居をやっていた。昭和時代のなつかしい光景である。
潮風号、めかり山付近、下関(壇ノ浦)付近の写真
長府市は毛利家とゆかりが深い城下町である。バスを降りて付近を散策すると、川にきれいなコイや鳥がいて、のどかな風景で
あった。 まず功山寺(こうざんじ)へ行ったが、ちょうど紅葉が見頃であった。功山寺は幕末に高杉晋作が兵を起こしたこと
で知られる禅寺である。次に長府博物館に行った。ここは下関の歴史と文化をテーマにした博物館で、明治維新にゆかりのある
書状などが多く展示されていた。次の長府毛利邸は、毛利家の庭園でここも紅葉が見頃であった。観光客用に鎧などの衣装を
貸し出し写真を撮る、という商売もやっていた。 そのほかガイドブックには大きく載っていないような寺や神社を散策し、
最後に昭和れとろ展示館に入った。ここは首都圏でもあるような、昭和の風情を感じる商店街を作っていた。
長府市内の写真
長府中心地のバス停に戻り、ここから山口宇部空港行きのバスに乗り、帰路についた。
国内旅行記(ひとり旅)TOPにもどる