4回目 2017年1月5日
玉川学園前-新宿-池袋-赤羽-高崎-横川(鉄道文化むらと碓氷線アプトの道散策)-高崎-桐生(散策)-小山-東京-八王子-町田-玉川学園前
(4回目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)
この日は、横川での鉄道文化むらと碓氷線アプトの道散策、及び桐生市内散策がメインとなる。
小田急玉川学園駅 4:58 の上り始発電車で新宿まで行き、新宿から山手線で池袋へ、池袋から埼京線で赤羽へと向かう。早朝の時間帯の埼京線下り電車
は池袋が始発となっているようである。赤羽で高崎線高崎行きの電車に乗り高崎駅からは信越本線の横川行き乗り換える。接続時間は1分しかなかった
が、同じホームの向かい側の電車への乗り換えだったのでスムーズに乗り換える事ができた。
高崎から横川までの電車は派手な外装のロングシートでドアを手動で開けるローカル線で、約30分で 8:36 に横川に到着。
横川駅は峠の釜めしの駅弁で有名なところであるが、信越本線の横川-軽井沢間が廃線になり、横川止まりになってもこの駅弁店は営業しているようで
横川駅のすぐそばに店舗を構えていた。
(横川周辺散策。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。)
鉄道文化むらの営業は9時からなので、先に碓氷線アプトの道を散策する事にした。
碓氷線アプトの道は、鉄道文化むらから旧熊ノ平駅まで片道約6kmのコースで、行き(上り)約120分で帰り(下り)約90分)のハイキング
コースとなっているが、この日はほかに桐生市の散策も予定しているので、トレーニングも兼ねた急ぎ足で歩く事にした。
休日ならば、鉄道文化むらから途中の峠の湯までの約2.8kmをトロッコ列車で行く選択肢もあるが当日はトロッコ列車は運休しているので、全行程
を歩く必要がある。 鉄道文化むらからすぐ近くに碓氷関所跡があるのでそこに立ち寄った後やや登り道を約30分ほど歩くと煉瓦造りの旧丸山変電所
に着いた。丸山変電所は碓氷線が幹線鉄道ではじめて電化されたことに伴い明治45年に建設されたもので、当時の鉄道・電気の最先端技術が導入された
ものであった。その堂々とした姿が、鉄道の歴史を伝えているように思える。 旧丸山変電所の前は、トロッコ列車の「まるやま」駅になっている。
更に約20分ほど歩くとトロッコ列車の終点の「とうげのゆ」駅となる。ここは碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」という日帰りの温泉施設として、
2001年にオープンした。
碓氷線アプトの道の写真
峠の湯から終点の旧熊ノ平駅までには10個のトンネルがある。 第2トンネルを過ぎると碓氷湖が見えてくる。碓氷湖は利根川水系の碓氷川に建設
された坂本ダムによって形成される人造湖(ダム湖)であり、湖畔には約1.2kmの散策道があり湖畔を一周できるが、今回は時間の制約で湖畔散策
は割愛した。ここから更に20分ほど歩き、3つのトンネル(第3トンネル~第5トンネル)を抜けると有名な「めがね橋」となる。
めがね橋(碓氷第三橋梁)は、レンガでできた雄大な4連アーチで、この碓氷線アプトの道散策コースでの最大の観光スポットである。
ただしハイキングコース上からはこの雄大な姿を見ることができず、階段を降りて旧国道18号線の近くまで行く必要がある。
めがね橋から更に4つのトンネル(第3トンネル~第5トンネル)を抜けると、このハイキングコースの終点である旧熊ノ平駅に到着。ここは、
最初は 1893年 の信越本線横川 - 軽井沢間の開業に伴い蒸気機関車用の給水給炭所及び設置され、その後 1906年 に鉄道駅に昇格したが、
近くに新線ができ複線化されたため 1966年 に信号場に降格され、1997年北陸新幹線(高崎駅 - 長野駅間)先行開通に伴い、信越本線横川 - 軽井沢間
廃線と共にこの駅も完全に廃止となった。 駅構内のすぐ側に熊ノ平変電所の建物が残っており、更に線路が更に軽井沢方面に延びており、これからも
ここがずっと鉄道遺産として保護されていくことを希望してやまない。
旧熊ノ平駅から鉄道文化むらまでの帰り道は下りなので、さくさくと歩いて所要時間は約70分であった。
今回は往復徒歩であったが、シーズン中は横川-軽井沢間のバスで旧国道18号線を通るものもあるようなので、片道はこのバスを利用するのが効率
良いかもしれない。
次に、碓氷峠鉄道文化むらへ入場する。横川-軽井沢間の歴史は、日本初のアプト式鉄道の導入や、日本初の幹線電化、そこで使われたED42形電気
機関車/EF63形電気機関車等は後世に受け継ぐべき貴重な文化遺産なので、それを伝えるためのテーマパークとして 1999年にこの碓氷峠鉄道文化
むらが開村された。 中は、鉄道資料館、鉄道展示館、多くの国鉄時代の車両を展示している展示スペースもあり、いろいろと楽しむ事ができた。
また、鉄道資料館には“碓氷峠越え鉄道”に関する、貴重な文書や歴史資料が展示されている。更に日本で唯一EF63形電気機関車の運転体験等の
各種体験を味わう事もでき、ここに半日くらいいてゆっくり楽しむ事もできるようになっている。
横川鉄道文化むらの写真
横川発 13:08 の電車で高崎まで行き、高崎から両毛線の電車に乗り換え、桐生へと向かう。 桐生には 15:56 に到着。なお桐生にはわたらせ渓谷鉄道
も乗り入れている。
桐生市の観光スポットは駅から徒歩15分程度かかるので、おりひめバスというコミュニティバスを利用しようと考えたが、バスの本数が少ないので
断念して歩く事とした。
最初に行ったところは有鄰館(ゆうりんかん)で、ここはかつての醸造蔵を開放して今は音楽や演劇等の多目的イベントスペースとして活用されて
いる。隣に矢野園喫茶有鄰という重要文化財の建物があり、ここでお茶を飲むこともできる。
次に訪れた無鄰館は、彫刻家、画家、服飾デザイナー、建築家、ハーブ研究家など多彩なアーティストが活動する“芸術家集団工場”となっているが、
当日はアーティストたちが不在のためか入口が閉まっていて中を見ることができなかった。さらに歩いていくと一の湯という老舗の銭湯があるが、
ここは創業100年以上たっておりかつての織物工場の女工や工員のためのお風呂であった。今でも現役で営業しているようである。
桐生市本町通りのノスタルディック街歩きの最後は桐生天満宮で菅原道真を合祀しているためか受験シーズンには多くの参拝者が訪れる。
また関東五大天神となっている。
(桐生市内散策。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。)
桐生市内の写真
本町通りを桐生駅に向かって引き返し、桐生発 15:56 の電車で小山へと向かう。途中、足利学校への最寄り駅である足利、佐野厄除大師の最寄り駅
の佐野を経由して、小山に 16:52 に到着。 ここから、上野-東京ー新宿と電車を乗り継ぎ、新宿で小田急線に乗り換える予定であったが、
うっかり乗り越してしまったため、八王子-町田を経由して遠回りの帰宅となってしまった。
2016年冬季の青春18キップを使った小旅行の旅行記TOPにもどる