1回目 2016年12月13日

 玉川学園前 - 厚木 - 茅ヶ崎 - 国府津 - 沼津 - 富士 - 富士宮 - 身延(身延山久遠寺散策)-
  甲府 - 高尾 - 八王子 - 町田 - 玉川学園前

 この日は、未だ全区間乗車した事がない御殿場線と、身延線に乗車し、更に身延駅からバスで身延山まで行き久遠寺を散策する日帰りコースである。



 (1回目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。 青色が実際に移動した軌跡。)


 小田急玉川学園駅発 5:17 の下り始発電車に乗り厚木駅まで行き、ここでJR相模線に乗り換える。しかし厚木駅にはJRの駅員が不在のため、
 青春18キップのスタンプを押してもらえず、代わりに確かに厚木駅から乗車した事を証明する「乗車証明書」を受け取った。海老名駅で乗り換える
 のが確実であるが、海老名駅は小田急線とJR線が離れていて乗り継ぎにリスクがあったので、厚木駅での乗り換えとした。
 厚木駅からは相模線で茅ヶ崎まで行き、東海道線に乗り換え、更に国府津で御殿場線に乗り換え、沼津には 8:08 の到着である。
 東海道線の丹那トンネルが完備する前は御殿場線が関東と東海を結ぶ基幹路線であったが、今は単線区間のローカル線となってしまった。
 沼津から再び東海道線で富士まで行き、富士で身延線に乗り換える。

 富士までは全て10分以内の好接続であったが、富士駅で約20分の待ち合わせがあったので、ようやく富士駅で青春18キップにスタンプを押して
 もらえることができた。身延線は富士から甲府までの路線であるが、富士-西富士宮間は電車の本数は多いがそこから先は本数が少なくなるので、
 富士宮駅で下車して次の電車を待つことにした。 ただし身延線には特急「ワイドビューふじかわ」が1日7往復走っているので、決して不便な路線
 ではないが、普通列車しか利用できない青春18キップ利用者にとっては普通列車の本数が少ないので計画が立てにくい路線である。
 富士宮から約1時間で身延駅に到着。 身延駅から身延山までは14分の接続でバス便を利用する。

 身延山久遠寺は、日蓮宗の総本山(祖山)で、日蓮宗の開祖・日蓮聖人が激動の半生を過ごした後、亡くなる直前までの9年間を過ごした法華経の聖地
 となっている。 久遠寺の最初の入り口は総門でここから聖域に入るが、バスはこの聖域の中を通り三門の手前の身延山バス停まで行く事ができる。
 三門とは「三解脱門」を意味し、空・無想・無願の三解脱を経て悟りに至るとされる、との事である。またこの三門は鎌倉期の名作・仁王像(金剛力士)を
 祀っている。三門で一礼し更に進んで行くと、両側が杉並木の参道で菩提梯(ぼだいてい)と呼ばれてる本堂へと続く287段の石段がある。
 非常に急な上り階段で何度も休みながら上っていったが、この参道は「覚りの架け橋」を意味し、登り切れば涅槃(悟りの境地)に達すると言われている
 ものなので、楽ではないのは当然か。




 (久遠寺境内の散策。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。)


 
石段を登り切ったところに本堂と五重塔があったが、先にロープウェイで奥之院へ行く事にする。奥之院へは徒歩用の参道があるが片道2~3時間も
 かかるので今回は往復ロープウェイを利用する。ロープウェイだと片道7分しかかからない。 山頂のロープウェイ奥之院駅の近くには、北側展望台、
 東側展望台、南側展望台があり、この日は天気も良かったのでいろいろな展望を楽しめたが、本来東側展望台から見えるはずの富士山は残念ながら雲に
 かくれていた。ロープウェイ奥之院駅の人の話では1時間ほど前までは富士山が見えていたとの事で残念であった。
 奥之院の建物は奥之院思親閣(おくのいん ししんかく)と呼ばれているが、これは日蓮聖人が山頂から両親を偲んで故郷千葉県の方角を眺めたことから、
 思親閣という名前が付けられた、との事である。 




 (身延山山頂の散策。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。)


 
下りのロープウェイの発車まで少し時間があったので、奥之院駅内で蕎麦を食べたり土産物を見ていたが、ここは休日や特にお正月時には多くの人が
 来るらしい。 ロープウェイで下山後、改めて五重塔を見たが、五重塔は2009年に復元された新しいものであった。 本堂、祖師堂(日蓮聖人の神霊を
 祀るお堂)、報恩閣(受付と信徒休息所)は外観だけを見て、今度は菩提梯の石段を通らずに女坂を下って三門まで戻り、再びバスで身延駅の方へと
 引き返す。 なおこのバスは地元の高齢者の足になっているようで、乗客は「○○生命の前で下ろして」というと運転手はバス停以外の場所でも停車
 してくれる。

  身延山(久遠寺)散策ほかの写真

 身延発 13:48 の各停電車で甲府まで約1時間半の行程であるが、途中の市川本町を過ぎるあたりから人家も増え、更にその先からは高校生の一団も乗車
 も乗車して車内は賑やかになった。
 甲府-高尾-八王子へと今まで何度も乗車した区間を通り、八王子駅の駅ビルのレストランで夕食を食べた後、横浜線で町田まで行き、自宅には21時前
 に着く事ができた。


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