4日目 11月29日(火)
古川-北上-花巻(市内散策)-新花巻-宮守-新花巻-仙台-東京-自宅
(4日目の行程。 GPSロガーを使って、ログデータから実際に移動した場所を表示。
青色が実際に移動した軌跡。ただし、仙台-自宅間は省略)
この日は花巻市の観光をした後、自宅に戻るというルートである。
連泊したホテルをチェックアウトして、昨日と同じ古川 7:21 発の
「やまびこ97号」に乗車したが、今回は北上で下車し、北上から
在来線に乗り継いで花巻には 8:23 の到着。
まずは 8:53 発の路線バスで花巻温泉へと向かう。花巻温泉には
9:10 の到着。昔、家族旅行で「国民年金保養センターはなまき」
に宿泊した事があり、近くに公園があったのを記憶していたので、
ここに立ち寄ったのであるが、バラ園があるだけで印象とは全く
違っていた。そこで調べてみたら前述の国民年金保養センターは
花巻温泉郷にあるのではなく、全く別の「花巻広域公園」にあり
今は既に別な団体に営業を引き継いだ、との事であった。
そういうわけで、花巻温泉は約30分くらい散策した後、再び路線
バスで花巻駅に引き返す。花巻駅 10:04 に到着。
(花巻市の散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)
花巻駅前の観光案内所でパンフレットを入手し、まずは花巻駅
周辺を散策する。パンフレットにはJR釜石線の前身である「岩手
軽便鉄道」の碑が駅前にあることになっていたがなかなか見つか
らず、外装の塗り替えをしていたホテルのブルーシートに隠れて
いたのは良い思い出となった。今回是非行ってみたかったイギリス
海岸は良い路線バスの便がなく、道に迷いつつ徒歩で30分ほどで
何とか辿り着くことができた。イギリス海岸は、花巻駅から
約2kmにある北上川西岸で、イギリスのドーバー海峡の白亜の
海岸を連想させる泥岩層が露出することにちなみ、宮沢賢治が
名付けた場所である。しかし現在は北上川水系のダム整備による
河川管理が進み水位が下がらなくなったため、泥岩層を見ること
が難しくなっているとの事であった。
花巻市内の写真(花巻駅エリア)
イギリス海岸は、昔家族旅行で来た事があり、その時は今は亡き
愛犬キキも一緒で、芝生の上にレジャーシートを敷いて寛いだ
記憶が残っているが、芝生が農地になったようで、当時の雰囲気
とはガラリと変わってしまったように感じた。
イギリス海岸のバス停で 11:56 発の路線バスまで少し時間が
あったので、近くの八幡宮という小さな神社に立ち寄る。
反対側のバス停の待合室は「白鳥の停車場」という面白い標識
があった。路線バスで新花巻駅まで行き、ここで昼食をとり、
タクシーで宮沢賢治記念館へと向かう。このエリアは2015年6月
以来であるが、タクシーの方が宮沢賢治記念館のある山上まで
行ってくれるので効率的に散策ができる。前回と同じく今回も
賢治記念館、イーハトープ館、賢治童話村、花巻市立博物館の
4カ所を散策したが、2015年6月からあまり展示内容が変わって
いなかった。また、宮沢賢治記念館の反対側にある、「山猫軒」
という名のレストランもコロナ禍を何とか乗り越えて営業して
いたのは良かったと思う。当時と異なるのは、やたらと「熊に
注意」という貼り紙が貼ってあり、実際に賢治童話村では、
「賢治の教室」の奥にある「ふくろうの小径」という散策路は
熊出没の可能性があるためか入場禁止となっていた。
花巻市内の写真(新花巻エリア)
15:00を過ぎてから雨が降り出したので、宮沢賢治記念館下
15:07 発の路線バスで新花巻駅へ戻る。大谷翔平等の有名
プロ野球選手に花巻出身者が多い事があって、新花巻駅構内
の一角に専用コーナーがあり、花巻温泉郷や周辺市町村の
紹介パネルがあり、時間もあったのでゆっくりと見る事が
できた。
新花巻 16:06 発の列車で今回の最後の観光スポットである
ねがね橋へ行くため、宮守駅で下車する。宮守 16:31 到着。
めがね橋は、半円が五つ連なるアーチ橋で、正式名称は
「宮守川橋梁」と言う。JR釜石線の前身である岩手軽便鉄道
は、宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」のモチーフになった
とされ、めがね橋は観光シーズンには緑色や橙色でライト
アップされる。この日もライトアップされていたが、残念
ながらJR釜石線の列車本数が少ないため、この橋を列車が
通る光景は見ることができなかった。なおこのめがね橋が
ある場所は花巻市ではなく遠野市である。
新花巻駅構内-宮守(めがね橋)-仙台間の写真
雨の中を傘をさして徒歩10分ほどで宮守駅に戻り、宮守
17:29 発の列車に乗り、新花巻で 18:07 発の「やまびこ
68号」に乗り換え、仙台には 19:09 に到着。
仙台駅で、全国旅行支援クーポン券を使って夕食と家族用
のお土産を購入し、仙台 20:31 発の「はやぶさ46号」に
乗車する。仙台駅で珍しい新幹線車両の写真を撮り、東京
へは 22:04 に到着したので、日を跨ぐ前に自宅に到着する
事ができた。
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