2日目 11月14日(火)

 長野 - 信州中野 - 湯田中 - 信州中野 - 延徳(中山晋平記念館)- 小布施(小布施散策)- 長野 - 上田 - 別所温泉
    - 上田 - 田中 - 長野 - 大宮 - 新宿 - 玉川学園前(自宅)


 この日は天気予報では小雨との事だったが、宿を出発した時には雨は降っていなかったが少し寒かった。
 まずは、長野から長野電鉄で終点の湯田中をめざすが、途中信州中野駅で乗り換えとなった。 
 湯田中は今年10月初めに家族旅行(ドライブ)で来たところであるので今回は湯田中駅を見ただけですぐに引き返した。
 ちなみに長野-湯田中間の運賃は片道 1160 円もするので、3510 円の北信州ツーデーパスはメリット大である。

   長野-湯田中-延徳間の写真

 湯田中から信州中野で再び乗り換えて1駅の延徳(えんとく)駅から徒歩20分のところの中山晋平記念館へと向かう。
 中山晋平は長野県下高井郡新野村(現・中野市)に生まれた作曲家で、シャボン玉、てるてる坊主などの童謡、カチューシャの唄、
 船頭小唄などの流行歌、東京音頭などの新民謡など約3000曲以上作曲した人で、日本のフォスターといわれた彼の美しいメロディーは
 多くの日本人に深い感銘を与えているのではないか、と思われる。
 記念館に入った時は私1人だけだったので、中山晋平に関するビデオを見ていたが、そのうちシニア層の団体が来て、ホールでは
 彼の作曲した歌を楽しそうにみんなで歌っていた。
 記念館の近くに中山晋平生家があるが、ここは彼の子孫か親戚の方が実際に住んでおられ、生家の中は見ることができなかった。

   延徳駅と中山晋平記念館の写真

 延徳駅まで引き返し、ここから3つ目の小布施で下車。 あいにく小布施に着いた頃には小雨が降って来たので、笠をさしての
 散策となった。まずは北斎館へと向かう。 小布施も以前に家族旅行で立ち寄った事があり当時北斎館の近くにあったお店が強く
 印象に残っていたのだが、今回北斎館の近くを通った時、その時のお店の雰囲気が残っていたのでとても懐かしかった。



  (小布施散策。 GPSロガーのログデータで実際に移動した場所の軌跡を表示)


 葛飾北斎が小布施を初めて訪れたのは何と80歳を越えてからであるが、ここには葛飾北斎の肉筆画・画稿・書簡など50点と北斎筆の
 天井絵で知られる上町・東町の祭り屋台2台(県宝)を展示している。この日は、男浪・女浪の怒涛図は大英博物館へ貸出中、という
 事でレプリカが飾ってあった。館内のビデオで葛飾北斎の生涯や作品の説明が流れており、分かり易かった。
 北斎館から栗の小径と呼ばれる細い道を通り、高井鴻山記念館へと向かう。 この記念館では、豪商でありながら画家、書家、
 思想家、文人として江戸末期一級の文化人であった高井鴻山に関する資料が集積・展示されている。 高井鴻山は葛飾北斎の
 良き理解者であり、鴻山の資金的な援助もあったからこそ北斎は思うままに筆を進める事ができたと思われる。
 小雨が止みそうにないので、「日本のあかり博物館」へ行くことにした。 ここでは日本のあかりの始まりから電灯が灯るまでの
 いろいろなあかりの道具が展示されている。 このような博物館が何故小布施に? と少し疑問だったので調べたところ、
 「北信濃およびその周辺地域の灯火具-金箱正美灯火具コレクション」963点が昭和55年に国の重要有形民俗文化財に指定され、
 これを常時公開する日本初の灯火具専門館として開館した事に由来するとの事であった。

  小布施の写真

 小布施駅に戻り、小布施発 13:40 の特急電車で長野へと向かう。長野電鉄の特急は一律特急料金100円なので気軽に乗車できる。
  (北信州ツーデーパスでも特急料金は別途必要であった。)
 長野からしなの鉄道の各停電車で上田へと向かう。今年10月の家族旅行では上田城と別所温泉に行ったが、今回は観光ではなく
 上田-別所温泉間を走っている上田電鉄の電車に乗車するのが目的である。 この区間は北信州ツーデーパスでは範囲外なので
 自腹となるが、上田-別所温泉間は片道590円であり1日乗車券が1180円なので当然1日乗車券を購入した。
 沿線は意外と住宅地が多いためか電車の本数もラッシュ時以外でも30分に1本はあり、夕方4時台でもそれなりの乗客がいた。
 別所温泉までは特筆するような光景には出会わなかったが、別所温泉駅では着物姿の女性駅員が通学生に「おかえりなさい」と
 声かけしていたのが印象に残った。また別所温泉駅に近くに昔走っていた電車の車両が展示されていた。

  上田-別所温泉-田中-長野間の写真

 別所温泉から上田まで戻り、上田-田中間を往復する。以前に田中-軽井沢間を乗車した事があるので、上田-田中間を乗車
 すれば、しなの鉄道線(軽井沢-篠ノ井)を全て乗車したことになるためである。しかしもう17時を過ぎたため暗くなり
 車窓を楽しむ事はできなかった。
 田中からは上田で下車せずそのまま長野まで乗車したが途中に観光列車の「ろくもん」を見かけた。
 長野の駅ビルで食事をしようと思っていたが、この日は駅ビルの商店街の一斉休業日に当たってしまい、駅周辺のラーメン屋で
 信州味噌を使った味噌ラーメンを食べたが意外と美味しかった。
 長野始発 19:08 の「あさま628号」で大宮まで乗車し、大宮から埼京線で新宿へと向かい、自宅には22時過ぎに着くことが
 できた。

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